幸せを切り裂く過酷な運命。愛を貫くための、人生最大の[選択]とは―?

Introduction - イントロダクション

全米500万人が涙した奇跡の恋愛小説を、ゴールデン・グローブ賞
受賞作品『ロスト・イン・トランスレーション』のプロデューサーが映画化。
愛と涙の名手が出逢い、新たな感動作が誕生!

累計1億部と、いま世界で最も読まれている恋愛小説家ニコラス・スパークス。『きみに読む物語』『メッセージ・イン・ア・ボトル』『親愛なるきみへ』など映画化されたヒット作品も多い。そして、スパークスが自身の最高傑作と謳うミリオンセラー小説が待望の映画化。監督はアカデミー賞®脚本賞ほか国際映画祭で94部門受賞117部門ノミネート作品『ロスト・イン・トランスレーション』のロス・カッツ。このふたりの素晴らしい才能の融合により、ここに誰もがきっと涙する珠玉の恋愛映画が誕生した!

映画界期待のベンジャミン・ウォーカー×テリーサ・パーマー、
そしてベテランのトム・ウィルキンソンほか実力派俳優たちが映画に華を添え、
息をのむ映像美と極上のミュージックが一層の輝きを与える!

過酷な運命に翻弄される主人公のトラヴィスを演じるのは、『リンカーン/秘密の書』の主演で注目を浴びたベンジャミン・ウォーカー。トラヴィスの恋人で後に妻となるギャビー役には、『ウォーム・ボディーズ』、『X-ミッション』などで知られるテリーサ・パーマー。キュートな魅力に意志の強さと聡明さを兼ね備えたテリーサほどギャビーにぴったりの女優はいないだろう。また、映画のカギを握るトラヴィスの父親役にはアカデミー賞®の常連トム・ウィルキンソンが挑み、物語にリアリティを与え感動を誘う。さらに、『96時間』シリーズの人気女優マギー・グレイス、『パーシー・ジャクソン』シリーズの新星アレクサンドラ・ダダリオ、「ヤング・スーパーマン」主演のトム・ウェリングなど豪華共演が実現。
また、極上の映像美と音楽にも注目を。アカデミー賞®ノミネート作品『しあわせの隠れ場所』の撮影監督アラー・キビロが映し出す美しい映像が、観る者を心地よい世界へと連れて行ってくれる。そして、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」に選出されたジェイムスやザ・ナショナル、エフタークラング、といった大御所から、イギリス注目のインディ・ポップ・バンド、ヴェロニカ・フォールズまで、ときにポップに、ときにセンチメンタルに映画により一層の深味と豊かな表情を与える音楽にも耳を傾けてほしい。

Story - ストーリー

あなたなら 愛する人のために どこまで できるだろうか?
人は幾度となく人生の岐路に立ち、そのたびに選択を迫られる。
もし真実の愛を貫くための、人生最大の決断の時が訪れたら―?

ノースカロライナ州の海沿いにある小さな町で運命的な出会いを果たして結ばれた、トラヴィス(ベンジャミン・ウォーカー)とギャビー(テリーサ・パーマー)。二児を授かり幸せな家庭を営む二人だったが、久しぶりのデートの約束にトラヴィスが遅れた日、ギャビーが交通事故にあってしまう。自責の念に駆られるトラヴィスは、目を覚まさないギャビーを前に「真実の愛のために人はどこまでできるのか」と何度も自問する。選択肢は白か黒か、二つしかない。トラヴィスには人生でもっとも重い、究極の選択が求められていた…。

Cast - キャスト

トラヴィス

Benjamin Walkerベンジャミン・ウォーカー

1982年、アメリカ生まれ。04年、名門ジュリアード学院演劇科を卒業後、『愛についてのキンゼイ・レポート』(05)で長編映画デビューを飾る。07年、「風の遺産」でブロードウェイデビュー。満員御礼の10週連続公演がおこなわれた同作は、トニー賞4部門にノミネートされた。12年、ティムール・ベクマンベトフ監督の『リンカーン/秘密の書』では、エイブラハム・リンカーン大統領役に抜てきされ、192センチの長身を生かしてアクションに挑戦する。その他、『父親たちの星条旗』(06)、『白鯨との闘い』(15)などヒット作に多数出演。さらに、ウィリアム・ハートとピアース・ブロスナン共演作『The Moon and the Sun(原題)』、クロエ・セビニーとマシュー・ブロデリック共演作『Look Away(原題)』など多くの待機作が控えており、若手演技派の筆頭として大きな注目を集めている。

ギャビー

Teresa Palmerテリーサ・パーマー

1986年、オーストラリア生まれ。主演したインディペンデントフィルム『明日、君がいない』(06)で、オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞の女優賞にノミネートされる。06年、『呪怨 パンデミック』でハリウッドデビュー。その後、ディズニー作品『魔法使いの弟子』(10)、マイケル・ベイとスティーブン・スピルバーグ製作『アイ・アム・ナンバー4』(11)など数多くのメジャー映画に出演をはたす。13年には、『ウォーム・ボディーズ』でゾンビに恋をされるヒロイン役を演じ世界的にブレイクする。その他、『ベッドタイム・ストーリー』(08)、『殺し屋チャーリーと6人の悪党』(15)、『X-ミッション』(15)などに出演。今後は、ジェームズ・ワン製作の『Lights Out(原題)』、アーロン・ポールとケイト・ウィンスレット共演作『Triple 9(原題)』、メル・ギブソン監督の『Hacksaw Ridge(原題)』など注目作の公開を多数控えている。

ステフ

Maggie Graceマギー・グレイス

1983年、アメリカ生まれ。01年、TVムービー『消された真実 グリニッチ殺人事件』でヤング・アーティスト・アワードにノミネートされ注目を集める。04年スタートの大ヒットTVシリーズ「LOST」のシャノン・ラザフォード役で一躍ブレイク。全米映画俳優組合賞アンサンブル演技賞を受賞した。『96時間』(08)では犯罪組織に拉致されるブライアンの愛娘キム・ミルズ役を熱演。続編の『96時間/リベンジ』(12)、『96時間/レクイエム』(15)では本格的なアクション・シーンに挑戦した。その他、『ナイト&デイ』(10)、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2』(12)、TVシリーズ「ザ・フォロイング」(13)などに出演。

モニカ

Alexandra Daddarioアレクサンドラ・ダダリオ

1986年、アメリカ生まれ。05年、『イカとクジラ』で映画初出演。以降、人気TVシリーズのゲスト出演を経て、「ホワイトカラー」(09~11)には準レギュラーとして参加。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(10)で主人公の友人アナベラ役に抜てきされ、続編『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海』(13)にも出演、一躍人気に。12年、「世界で最も美しい顔100人」ランキングで3位に選ばれる。以降、『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(13)、『カリフォルニア・ダウン』(15)などメジャー作に出演し注目を集める。今後は、ドウェイン・ジョンソンとザック・エフロン共演作『Baywatch(原題)』、ケイト・アプトンと共演する『The Layover(原題)』など多数控える。

ライアン

Tom Wellingトム・ウェリング

1977年、アメリカ生まれ。全国的なオーディションの後、TVシリーズ「ヤング・スーパーマン」でクラーク・ケント(スーパーマン)役を射止める。第一回は2001年10月に放送されて、840万人の視聴者を獲得した。また、ピープル誌の「2001年の飛躍的なスター」に選ばれ、02年、クラーク・ケント役でティーン・チョイス・アワードのChoice Breakout Starを受賞した。近年の代表作は、ザック・エフロン主演の『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』(13)、ケビン・コスナーとジェニファー・ガーナー出演のフットボールドラマ『ドラフト・デイ』(14)などがある。今後は、CBS局でアクションドラマ『Section 13(原題)』を製作し、主演を務める。

シェップ

Tom Wilkinsonトム・ウィルキンソン

1948年、イギリス生まれ。舞台と映画で活躍を続け、数々の賞を受賞する名優。97年、『フル・モンティ』で英国アカデミー賞助演男優賞を受賞し、翌年にはアカデミー賞®作品賞受賞作『恋におちたシェイクスピア』で英国アカデミー賞助演男優賞にノミネート。また01年の『イン・ザ・ベッドルーム』で、アカデミー賞®、英国アカデミー賞ともに主演男優賞にノミネートされ、インディペンデント・スピリット賞やNY批評家協会賞で主演男優賞を受賞。トニー・ギルロイ監督作『フィクサー』(07)ではアカデミー賞®、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などで助演男優賞にノミネートされている。その他の主な出演作に、トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)、ジュディ・デンチ主演の『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11)、ウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)などがある。今後の待機作に、ヴィンス・ヴォーンと共演する『UnfinishedBusiness(原題)』、オリヴァー・ストーン監督のジョセフ・ゴードン=レヴィット主演作『Snowden(原題)』などがある。

モビー

ボルト

2009年、日本生まれ。オーストラリアン・シェパードとセントバーナードのミックス。元気で魚をあさるのが大好き。撮影中じゃない時も動き回り、現場を盛り上げてくれた。ベテランのタレント犬で『ビバリーヒルズ・チワワ3』(12・未)、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(13)、『クーパー家の晩餐会』(15)に出演している。飼い主でトレーナーのゲイリー・ムイは、ボルトとそっくりな兄弟のルイスも飼っていて、その犬も待機させていたが、結局ルイスの出番は回ってこなかった。

モリー

グレイス

2012年、生まれ。ゴールデンレトリバー。本作で役者としてデビュー。撮影中はとても落ち着いていた。愛犬家のパーマーは、グレイスの飼い主でトレーナーのタミー・ブラックバーンからグレイスへの指示の出し方を学んだ。そのおかげで共演シーンはスムーズに運んだ。

Staff - スタッフ

監督

Ross Katzロス・カッツ

1971年、アメリカ生まれ。数々の権威ある賞を受賞している映画・テレビプロデューサーでありながら、監督業にも進出し、注目と賞賛を集めている。監督デビュー作は、脚本も勤めた09年のHBO製作のTVムービーで、ケヴィン・ベーコン主演の『TAKING CHANCE/戦場のおくりびと』。この作品で、エミー賞、ゴールデン・グローブ賞両方にノミネートされ、監督としての地位を確立した。監督2作目は、ジェイ&マーク・デュプラス製作、ニック・クロール、ローズ・バーン出演のコメディ『Adult Beginners(原題)』で、14年のトロント国際映画祭でのプレミア上映で絶賛され、15年春に公開した。また、シシー・スペイセク、トム・ウィルキンソン出演で数々の賞を受賞した01年のクライムドラマ『イン・ザ・ベッドルーム』をプロデュースしている。この作品は全世界興収4300万ドルを記録し、サンダンス映画祭で審査員特別賞、アカデミー賞®で、作品賞を含む5部門にノミネートされた。他にも、製作を手掛けたHBOのTVムービー『ララミー・プロジェクト』はエミー賞テレビ映画部門作品賞にノミネート、ソフィア・コッポラ監督『ロスト・イン・トランスレーション』はゴールデン・グローブ賞ミュージカル・コメディ部門で作品賞を受賞、また、アカデミー賞®作品賞にノミネートされ、インディペント映画界の英雄と称された。

原作・製作

Nicholas Sparksニコラス・スパークス

1965年、アメリカ生まれ。96年に発表した処女作「きみに読む物語」が600万部を超す大ベストセラーとなって以来、彼の名はニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストに載り続けている。数々の作品は50以上の言語に翻訳され、延べ1億部以上売れている。感動的で心に強く訴える一連の作品は映画化もされ、それぞれ成功を収めた。『メッセージ・イン・ア・ボトル』(99)、『ウォーク・トゥ・リメンバー』(03)、『きみに読む物語』(05)、『最後の初恋』(08)、『ラスト・ソング』(10)、『親愛なるきみへ』(11)、『一枚のめぐり逢い』(12)、『セイフヘイヴン』(13)、『かけがえのない人』(14)、『ロンゲスト・ライド』(15)がその一連の映画化作品である。原作の映画はトータルで7億5千万ドル以上の興行を上げている。そして、作品に出演したレイチェル・マクアダムスやマンディ・ムーア、ライアン・ゴズリング、ザック・エフロン、アマンダ・セイフライドら若手の役者たちをスターの座に押し上げた。また、「きみに読む物語」は2017年にTVムービーとして再度映像化が決定している。

製作

Peter Safranピーター・サフラン

ハリウッド有数の製作・タレントマネージメント会社であるサフラン・カンパニーの創立者兼社長。待機作は、製作総指揮を務めた、ギリアン・フリンの小説「冥闇(めいあん)」に基づく『ダーク・プレイス』(ジル・パケ=ブランネール監督、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モリッツ出演)。また、13年に大ヒットした『死霊館』(ベラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン出演)の続編も製作中である。さらに、14年に大ヒットした『アナベル 死霊館の人形』(アナベル・ウォーリス、ウォード・ホートン出演)の続編も製作予定。主な製作作品には、大ヒットしたパロディ『ほぼ300<スリーハンドレッド>』(08・未)および『ほぼトワイライト』(10・未)、サンダンス映画祭で人気を博した『[リミット]』(10)、サンダンス映画祭でプレミア上映されたコメディ『フライペーパー! 史上最低の銀行強盗』(11)、『ATM』(12)、『逃走車』(13)、『ハリケーンアワー』(13)などがある。

脚本

Bryan Sipeブライアン・サイプ

「Demolition(原題)」がザ・ブラックリスト(映画化が実現していない優秀脚本を選ぶ脚本賞)から選出され、2016年にジャン=マルク・ヴァレ監督、ジェイク・ギレンホール、ナオミ・ワッツ、クリス・クーパー出演で公開された。『英国王のスピーチ』や『アルゴ』、『スラムドッグ$ミリオネア』といったアカデミー賞®作品もザ・ブラックリストで名前が挙げられた過去があるため注目が集まっている。また、現在はニコラス・スパークス原作の『The Guardian(原題)』の脚色を行っている。今後は、パラマウントが製作するヒッチコックの名作『知りすぎていた男』リメイク作の脚本も決まっている。

撮影

Alar Kiviloアラー・キビロ

1996年、TVムービー『Gotti』でプライムタイム・エミー賞と全米撮影監督協会賞にノミネートされる。09年には、ケヴィン・ベーコンがゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞した『TAKING CHANCE/戦場のおくりびと』と、アカデミー賞®作品賞ノミネート作品『しあわせの隠れ場所』で撮影を務める。その他の代表作には、『オーロラの彼方へ』(00)、『イルマーレ』(06)、『バッド・ティーチャー』(11)、『一枚のめぐり逢い』(12)など。今後は、ジェニファー・アニストンとジャック・ヒューストン共演作『The Yellow Birds(原題)』が公開予定。

編集

Joe Klotzジョー・クロッツ

1999年、『Snow Days(原題)』でAFI映画祭編集賞を受賞。09年には、アカデミー賞®作品賞ノミネートの『プレシャス』で編集賞にノミネートされた。他作品に、『さよなら。いつかわかること』(07)、『ラビット・ホール』(10)、『ペーパーボーイ 真夏の引力』(12)、『大統領の執事の涙』(13)など。今後は、アカデミー賞®7部門にノミネートされた『シャイン』(06)を監督したスコット・ヒックスの最新作『Fallen(原題)』が公開予定。

Notes - ノート

あなた自身の物語

スパークスは評する。「『きみがくれた物語』のあらすじを読むと、私の処女作である「きみに読む物語」を思い起こすかもしれない。だが、本作はより印象的で深遠な物語だ。一組の男女が愛し合い、彼らの暮らしが展開していく過程を見せているんだ。トラヴィスとギャビーが道を選び、その結果起きる出来事を目撃することになる。単純ではなく、さまざまなことが起き、深みのある忘れられない物語なんだ」

『きみがくれた物語』には笑いと喜びと悲しみと喪失があり、あらゆる感情で観客に訴えてくる作品だとプロデューサーのテレサ・パークは言う。「それこそがニコラスが本を書く時に目標としていることなの。短い時間に人生の感情の“虹”が描かれていて、それが観客の心に訴えるのよ。この作品を見たらこう思うわ。“あんなことが私に起こったらどうしよう?”ってね」

カッツ監督は語る。「ニコラスの原作と映画化作品のファンは『きみがくれた物語』を見て、驚き、そして満足するだろう。我々はニコラスが描いたユーモアや人間らしい面を、さらに膨らませて作品を作り上げた。この映画は人生は選択だということを思い出させてくれる。なぜ選択をするのか、その決断が何をもたらすのかは、登場人物たちを通じて分かるだろう。この映画に出てくる人物は、あなたの友達かもしれないし、恋人かもしれないし、姉妹や兄弟かもしれない。そしてあなた自身かもしれない」

斬新なストーリーに魅せられた豪華キャスト陣

ウォーカーは語る。「『きみがくれた物語』が際立ってるところは単なる恋愛物語ではないというところだ。いろいろな要素がある。もちろん愛についての作品であるのは間違いない。恋に落ちる物語は多いが、その後どのようになり、どう一緒になるのか?どのようにお互いを守り合うのか?を描いている作品は少ない。トラヴィスとギャビーは一緒に生きていくために、大きな障壁を越えていかなければならない。トラヴィスは1人でも幸せだと思っていたが、誰かと人生を共有する喜びを知り、その相手を手に入れるために奮闘する」

ウォーカーは、これまでの成功とはまた別の視点から物語を描いたスパークスを称賛する。「ニコラスが原作の映画は全部ロマンチックだが、今回はさらに新しい要素も加えられている」。ウォーカーはさらに語る。「想像したよりも、泣けて同時におかしさのある物語だよ。ニコラスにとっては挑戦だっただろう。過去の作品と同じことをし続けてもいいのに、彼はその枠から飛び出したんだ。原作のファンの人なら物語のどこが新しいのか分かるだろう。原作を知らない人なら、映画を見たあと小説も読みたくなるだろう。なぜならギャビーやトラヴィスたちともっと一緒に過ごしたいと思うだろうからね」

パーマーは初めて脚本を読んだ時、すすり泣いたと同時に声を上げて笑ったと言う。「この物語の原動力は愛よ。でも他のニコラスの映画化作品とは違う感じがする。ノースカロライナが舞台でボートが出てきてロマンチックなのはニコラス作品っぽいけれど、ちょっとおバカな要素があるの。そこが、本作がより大好きなところよ」

ウィルキンソンは、よくできたラブストーリーに魅力を感じた。彼はこう語る。「なかなか珍しい物語だよ。面白いし、気の利いたキャラクターたちが出てくる感動的な物語だ。シェップとトラヴィスの親子関係には心を動かされる。トラヴィスとギャビーが大きな障壁にぶつかった時、その親子関係がとても鍵になるんだ」

こだわりのロケ地と美術

スパークスは、ロマンスが繰り広げられる舞台に、たびたび牧歌的なノースカロライナ州を選ぶ。しばしば沿岸内水路と穏やかな海岸が登場する。『きみがくれた物語』も例外ではない。ウィルミントンで30日間撮影し、ドックサイドレストランやエアリー・ガーデンズなど実際にある有名な場所をロケ地として使用した。そして沿岸内水路では数日間にわたりウォーカーが250馬力の約10メートルのスポーツフィッシングボートの舵を取った。

カッツ監督は語る。「沿岸内水路は緑の湿地草原に囲まれた素晴らしい場所だ。小さな地域社会があるビーチで実に美しいところだ。トラヴィスと、彼が暮らす環境との関係性を強調したかった。それにノースカロライナは特別な場所だから、観客にぜひ紹介したいと思ったんだよ。アメリカらしい場所といえばグランドキャニオンを挙げる人が多いだろうけど、僕はノースカロライナを押したいね。本当に素晴らしい場所なんだ」

カッツ監督はノースカロライナの美しい景観を広角レンズで撮影し、息をのむような美しい海岸の景色を最大限に活かした。カッツが撮影監督のアラー・キビロに出した指示は、シンプルでリアルなショットを撮って、ありのままの美しさを映し出してくれということだった。監督は語る。「ニコラス作品の特徴は、彼の作り出した世界の一員になりたいと思わせるところなんだ。本作を10分も見ればきっと“この世界に住みたい”って言うよ」

美術監督のマーク・ガーナーは長年、スパークス作品に携わってきた。この作品の前に『きみに読む物語』と『親愛なるきみへ』他4本に参加している。彼の最大の仕事はトラヴィスとギャビーの隣り合う家を探すことだった。それぞれの特徴にあった家で、しかもギャビーの家からトラヴィスの庭がはっきり見えなければならない。そして彼は大掛かりな解決策を思いついた。

ガーナーは1940年代の植民地時代風の家を見つけた。ゆったりとした広い芝生があり沿岸内水路も見渡せる条件を満たした家だが1軒しかなく、隣のギャビーの家がなかった。しかし敷地が広かったので、ガーナーは家を建ててしまおうと考えた。そして撮影班と共にベッドルームだけの特別設計の27坪の家を建てた。完成した家を見た敷地のオーナーは、家を壊さないで残してくれと頼んできた。

ガーナーは語る。「ギャビーの家を建てたことを誇りに思ってる。美術監督として常にキャラクターの背景に合う物を作ろうと心がけている。ギャビーの家はそのデザインを通して彼女の人となりを物語っているんだ」

パークは「マークはとても優秀で熱心な人よ」と語る。「ニコラスが描いた感情を見事に形に表してくれた。家の中の小さな物すべてが、例えば写真立てやイヤリング、それにマグカップも何もかもがギャビーの人柄を表してるの。花だってギャビーが飾りそうなものを選んでいたわ。しかも望んだ物が見つからなかった時は、自分で作ってしまうのよ」